微生物海洋学研究室へようこそ

海にはどんな微生物がいて何をしているのでしょうか?

小さなスプーン一杯の海水の中には,数百万もの微生物が生きています.私たちは,これらの微生物の研究を通して,地球と生命とのつながりについてより深く理解したいと考えています.

微生物海洋学(Microbial Oceanography)って?

海洋学や環境科学の視点から、海の微生物とそれを取り巻く環境との関係について研究する分野です。

さあ微生物の海へ探索に出かけましょう!

研究紹介動画(7′ 35”)

研究紹介動画2(2’01″)東大エクステンション(株)による動画予告編

ニュース

2024.8.7 白鳳丸がインド洋に向けて東京港を出港しました

2024.7.29 Mai Wasselさんのトラフグ稚魚の腸内細菌叢に関する研究がScientific Reports誌から出版されました。長崎大学の阪倉教授との共同研究です。東京大学長崎大学からプレスリリースしました

2024.7.11 お台場ライナー埠頭にて、白鳳丸インド洋航海に向けた研究機材の積込作業を行いました

2024.6.30-7.3 広島大学練習船「豊潮丸」による研究航海に竹内さん、陳さん、岡本さんが乗船し、瀬戸内海でSMLサンプリングを行いました

2024.5.26-31 日本地球惑星科学連合年会(JpGU2024)が幕張メッセで開催、インド洋セッション、大気海洋生物地球化学セッションで発表しました

2024.5.17 研究室で新メンバー歓迎のBBQをやりました

2024.4.27 大学院進学希望者を対象とした大気海洋研究所主催の進学ガイダンスが開催されました

2024.4.19 国連グローバルコンパクト海洋シニアアドバイザーでPlankton Manifestoを主導するVincent Doumeizel氏が来訪、研究所を案内しました

2024.4.11 柏の葉公園へ研究室メンバーでお花見に行きました

2024.3.27 令和6年度日本水産学会春季大会にて、博士課程学生のMai Wasselさんがトラフグ腸内細菌叢の研究成果について発表しました

2024.3.21 東京大学大学院学位記授与式にて、Ghoshさんが博士、兼利さんが修士の学位を授与されました

2024.3.13 博士課程学生のSubrata Kumar Ghoshさんが責任著者の食品加工に関する論文が、Heliyon誌でリリースされました

2024.3.10-12 大槌センターにて自動eDNAサンプラーATGCの実地試験を実施しました

2024.3.7-8 白鳳丸KH23-3航海 SOLAS-JIPS Part-I(7/2-7/29)のフォローアップ会合を大気海洋研究所講堂にて開催しました

2024.1.31-2.1 農学生命科学研究科水圏生物科学専攻の令和5年度修士論文審査会が開催されました

2024.1.24-25 新領域創成科学研究科先端生命科学専攻の令和5年度修士論文審査会が開催されました

2024.1.11 研究室の新年会としてランチに行きました

2023.12.27 柏キャンパスサッカーコミュニティーの忘年会を開催しました

2023.12.21-26 毎年恒例の波の花サンプリングに行ってきました

2023.12.20 「波の花&海泡濃集ワークショップ」を金沢大学角間キャンパスで開催しました

2023.11.28-30 第36回日本微生物生態学会&第13回アジア微生物生態シンポジウムで博士課程の黄さんが波の花の微生物のゲノムとメタゲノム解析結果について発表しました

2023.11.1-2 OceanDNAテック2023〜海洋DNA技術の基礎から社会実装まで〜を開催します

2023.10.27-28 4年ぶりの柏キャンパス一般公開

2023.10.5-6 白鳳丸世界一周航海(2019-2020)の成果発表シンポジウムが開催されました

2023.9.24-27 日本海洋学会秋季大会@京都に参加してきました

2023.9.23 研究室メンバーでぶどう狩りに行きました

2023.9.10-17 インド出張2:インド国立海洋研究所とゴア大学を訪問しました

2023.9.3-9 インド出張1:東京大学とソフトバンク(Axross Recipe)共同の人材育成プログラムのお世話でFindability Sciences社の開発拠点やマハーラシュトラ工科大学を訪問しました

2023.8.8-10 進学希望者向け「大気海洋科学サマーインターンシップ」を実施しました

2023.7.29 白鳳丸お台場入港 KH23-3航海が無事に終了しました

2023.7.24 東京大学エクステンション株式会社よりリカレント教育用の研究紹介動画が公開されました

2023.7.2 大気海洋相互作用をテーマとした白鳳丸KH23-3航海 SOLAS-JIPS Part-I(7/2-7/29)がいよいよスタートしました!

2023.4.3 大学院修士課程の学生として、5名の新メンバーが加わりました。

2023.4.1  和田智竹博士が特任研究員として着任しました。塩崎准教授と共に極域研究を進めます。

2023.3.31 高部由季博士が退職し、4/1より日本女子大学の助教として家政学部食物学科に着任します。

2023.3.28-30 進学希望者向け「大気海洋科学スプリングインターンシップ」を実施しました

2023.3.27 共同研究を行なっている吉武和敏助教(東京大学大学院農学生命科学研究科)が第一著者のeDNAから魚類種数と個体数を同時に把握する新手法に関する論文Functional & Integrative Genomics誌からリリースされました

2023.3.17 微生物グループメンバーで歓送迎ランチ会を近くの丁子屋さんで行いました。

2023.1.27 共同研究を行っている北海道大学宮崎研究室博士課程学生の土橋さんが第一著者の水溶性有機エアロゾルの発生に窒素固定が寄与していることを示唆する論文が、Biogeosciences誌でリリースされました

2022.12.19-25 毎年恒例の波の花サンプリングに行ってきました。

2022.12.7 サケの腸内及び表皮細菌叢に関する論文の内容について研究所のウェブサイトの「研究トピックス」に掲載しました

2022.12.6  OceanDNAテック2022の講演動画を公開しました。環境DNA自動分析装置や分析技術について紹介しています。

2022.11.20 共同研究を行っている金沢大学松木研究室博士課程学生の大野耕平さんが第一著者の原子間力顕微鏡を用いた海洋エアロゾルの付着力に関する論文が、Atmospheric Environment誌でリリースされました

2022.11.14 春日部共栄中学校1年生70名の研究所見学を案内しました。

2022.11.1 OceanDNAテック2022を開催します。文部科学省「海洋資源利用促進技術開発プログラム」による「海洋生物遺伝子情報の自動取得に向けた基盤技術の開発と実用化」、東京大学FSIプロジェクト「オーシャンDNAプロジェクト:海洋DNAアーカイブ・解析拠点形成による太平洋の生物多様性と生物資源の保全」において開発された装置と関連技術を紹介します。

2022.10.4-14 大槌センターにて自動eDNAサンプラーATGC12Sの実地試験を実施しました

2022.9.28 博士課程学生のSubrata Kumar Ghoshさんが第一著者のサケの腸内及び表皮細菌叢に関する論文が、Frontires in Marine Science誌でリリースされました

2022.9.27 塩崎准教授らによる北極海の植物生産に関する論文が、生物多様性保全、生態学分野のトップジャーナルGlobal Change Biology誌に掲載され、プレスリリースされました。

2022.9.21-28 沖合海底自然環境保全地域の調査で「よこすか」に乗船してきました

2022.9.11 研究室メンバーでぶどう狩りに行ってきました

2022.8.31-9.2 夏のインターンシップを実施しました。

2022.4.6 今年度より研究所の組織が再編され、部門と分野の名称が変わりました(海洋生態系動態部門→海洋生態系科学部門、微生物分野→微生物グループ).新たに部門のポータルサイトを開設しました

2022.4.1-5 新年度の最初の活動は春のインターンシップ

2022.3.25-31 環境DNA自動分析装置の実証試験のために大槌センターに行ってきました

2022.3.24 令和3年度の学位記授与式が行われ中坪さんと黄さんが修士の学位を取得しました

2022.3.23 研究室の送別会を開きました

2022.2.20-3.3 白鳳丸慣熟航海KH22-4次航海に参加しました

2021.12.20-25 今年も波の花サンプリングに行ってきました

2021.10.25 沖合海底自然環境保全地域の調査に参加しました

2021.10.1 Mai Wasselさん(エジプト)が水圏生物科学専攻博士後期課程の学生として、Qin Hongweiさん(中国)が大気海洋研究所研究生として加わりました

2021.9.24 東京大学グローバルインターンシッププログラムの成果発表会が開催されました

2021.8.24-26 夏のインターンシップを実施しました

2021.8.9. 広島大学でCCN活性測定実験を行いました

2021.7.15. 高部由季特任研究員が、大槌湾や宇和海で分離した好気性光合成細菌Roseobacter sp.Jannaschia spp.のドラフトゲノムデータをMicrobiology Resource Announcementからリリースしました.解析した細菌株についてブログで紹介しています

2021.7.13. 海洋における環境DNA解析の自動化と周辺技術に関するワークショップ「OceanDNAテック2021」(6/30開催)の動画を公開しました

2021.6.9. Wong Shu Kuan博士による海表面マイクロ層サンプリングに関する論文がFrontires in Marine Science誌でリリースされました

2021.6.8. 渋谷スクランブルスクエアのイベントスペースにて「OceanDNAテック2021」を開催します。開発中の技術と装置を紹介します。6/30(水)リアル&オンラインハイブリッドにて

2021.4.1. スプリングインターンシップ「海洋微生物の新種を探そう」を実施しました

2021.3.30. 国際沿岸海洋研究センターに滞在して自動採水装置のテストを実施しました

2021.3.23. 高見英人博士、大久保卓博士らの研究グループの論文がDNA Research誌のMost read論文になりました。この論文は、窒素除去リアクターのメタゲノム解析により、アナモックス細菌を含む新規細菌3種のゲノムを完全解読し、リアクター内の窒素除去反応に関わる機能遺伝子を特定したものです

2021.3.19. 令和2年度の学位記授与式が行われ、野村さんとGhoshさんが修士の学位を取得しました

2021.2.28. 「プロジェクト」「ブログ」を久しぶりに更新しました

2020.10.23. 大気海洋研究所大学院生による研究ショーケース動画を公開しました

2020.10.15. 後藤周史特任研究員による研究論文「3種のモデル海洋細菌単離株による溶存有機物(DOM)生成の評価」がFrontiers in Microbiology誌でリリースされました

2020.9.14.研究室集合写真を撮影しました

2020.9.1. 高部由季博士が特任研究員として着任しました。研究室の大先輩である芝恒男先生が1970年代に発見した好気性光合成細菌の研究を進めます!

2020.9.1. 伊藤珠美さんが事務補佐員として加わりました

2020.8.31. 大久保卓博士が転出しました

2020.8.31.【進路選択イベント】大学院生による研究ショーケース&トークイベント(9月27日(日)開催)の参加登録を開始しました。生物遺伝子変動分野の長谷川さん(D2)が微生物関連研究を紹介します

2020.8.3.先日リリースされた硫化ジメチル生成と微生物活動の関係についての論文を、研究所の研究トピックで紹介しました

2020.7.13.崔英順元特任研究員による硫化ジメチル生成と微生物活動の関係についての論文がFrontiers in Microbiology誌でオンラインリリースされました

2020.5.24.相模湾で25年ぶりの白潮現象が発生

2020.5.16.塩崎准教授による窒素固定シアノバクテリアに関する国際共同研究の成果がCommunications Biology誌に掲載されました。

2020.4.23.ラボツアー動画をアップしました。研究室見学のつもりでご覧下さい

2020.4.20. Science Channelの番組「バクテリア その不思議な世界」へのリンクを追加しました

2020.4.9. 研究紹介動画を作成しました

2020.4.1. 高見英人博士、大久保卓博士が特任研究員として着任しました。海洋微生物のゲノム解析、メタゲノム解析による研究を推進します!

2020.4.1.後藤周史博士が特任研究員として着任しました。現場遺伝子解析装置の開発を推進します!

2020.4.1. 中坪典開さん、黄さんが先端生命科学専攻修士課程の学生として加わりました!

2020.3.25. 東京大学学内広報で30周年を迎えた白鳳丸の特集記事が出ました。

2020.3.5. 白鳳丸が世界一周航海から帰港しました

2020.2.16-21 Ocean Science Meeting 2020 @San Diego

2020.2.12. Seminar:特別講義「海洋からの有⽤微⽣物探索―海洋深層⽔と発酵⾷品を例としてー(韓東大学生命科学部教授 都 亨基 博⼠)」を開催

2020.2.4. New member:三輪愛さんが事務補佐員として加わりました!

2020.2.3. New member:塩崎拓平さんが准教授として着任しました。海洋の窒素循環研究を推進します!

 

研究概要

海洋における微生物の研究は、海の環境や生産性を考える上で欠くことのできない分野です。昨今の分子生物学やゲノム科学の進展に伴う分析技術の飛躍的な進歩によって、海洋に生息する微生物(ウイルス、細菌、原生生物)が、生態系において重要な役割を果たし、自然環境の持続性、地球規模の環境変動、人の健康といった近年注目を集めている問題に深く関わっていること、また未知の遺伝子資源としてはかり知れない可能性をもっていることが次々と明らかになってきました。

私たちの研究室では、海洋微生物の生理生態学的機能と彼らが地球環境の維持に果たす役割を明らかにすることを目的とした研究を行っています。共生や病原性など他の生物との相互作用を通じて進化してきた微生物の多様化のメカニズム、海洋に生息する微生物の多様性と環境との相互作用、物質循環や生態系維持に寄与する微生物代謝機能といった点に主眼を置き、基礎、応用の両面から幅広く研究を行っています。また、大型の学術研究船による航海や臨海実験施設等での野外調査によって、両極域を含む国内外の様々な海域で試料採集や調査活動を行っています。

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メンバー

教授   濵﨑 恒二

准教授 塩崎 拓平

助教    西村 昌彦

客員教授 今田 千秋

特任研究員 後藤 周史

学術専門職員 北川 英里子

学術専門職員 小林 陽子

特任研究員 菅井 洋太

特任研究員 和田 智竹

D3 Wassel Mai A.

D3 黄 燦

D3 Qin Hongwei

D1 西野 聡

M2 岡本 諭賢

M2 竹内 真美

M2 張 子源 (Zhang Ziyuan)

M2 陳 一惠

M2 薄 海天(Bo Haitian)

M1 江 心宇(Jiang Xinyu)

事務補佐員 伊藤珠美

過去のメンバー(OB・OG)

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