大槌から戻った翌日から3日間のインターンシップを実施しました。この企画は、大気海洋科学スプリング・インターンシップということで、学部生向けに研究所での研究活動を3日間程度で体験してもらうもので、それぞれの研究室単位で様々なテーマを提供しています。私たちの微生物分野では生物遺伝子変動分野の吉澤先生と一緒に「海洋微生物の新種を探そう!」というテーマで募集して、4名の学生が参加してくれました。様々な分離源から得られた細菌株の16SrRNA遺伝子配列を決定し、相同性検索から近縁種の特定と系統解析をしてもらいました。昨年はコロナのため中止になってしまい、今年も3月まで緊急事態宣言が続いたため、対面での実施ができるかどうか危ぶまれたのですが、なんとか予定通り実施することができました。何人かの学生とスタッフに時間を使ってもらい、それなりの手間はかかりましたが「1年間オンライン授業ばかりだったので、久しぶりに実験ができて楽しかった」「微生物の実験やレクチャーを聞いて視野が広がった」と大好評でした。また、スタッフの分も含めて30株以上のシーケンスが得られたのですが、それらの中には新種の候補となりそうな株や、さらに解析したら面白そうな株もあって、そうした意味でも有意義な3日間となりました。