今年の深海海洋保護区の調査では、有人潜水艇「しんかい6500」の母船「よこすか」に乗船して小笠原諸島の西側に位置する西七島海嶺周辺海域に行ってきました。予定では9/19に横須賀のJAMSTEC岸壁を出港するはずでしたが、台風の影響で9/21に出港し9/28に戻ってきました。コロナ対策のために乗船4日前からホテルで隔離生活でしたので、出港延期で長いホテル生活となってしまい乗船日数よりも随分と長く感じた航海でした。出港してからも次々に発生する台風を避けつつの短い航海でしたが、なんとか目的のサンプルを採取して帰ってきました。今回は「しんかい6500」で潜航する機会はありませんでしたが、実際に母船に乗って運用しているところを見たのは初めてでしたので、色々と面白かったですし、勉強になりました。潜航した研究者によると、自らの目で直接見ると海底にある巣穴や、映像では視認が厳しそうなサイズの生き物、岩陰に隠れている生き物などがたくさん見えて、無人潜水艇のカメラで見るのとは違うということでした。次回はぜひ潜航してみたいものです。