「よこすか」航海2022

今年の深海海洋保護区の調査では、有人潜水艇「しんかい6500」の母船「よこすか」に乗船して小笠原諸島の西側に位置する西七島海嶺周辺海域に行ってきました。予定では9/19に横須賀のJAMSTEC岸壁を出港するはずでしたが、台風の影響で9/21に出港し9/28に戻ってきました。コロナ対策のために乗船4日前からホテルで隔離生活でしたので、出港延期で長いホテル生活となってしまい乗船日数よりも随分と長く感じた航海でした。出港してからも次々に発生する台風を避けつつの短い航海でしたが、なんとか目的のサンプルを採取して帰ってきました。今回は「しんかい6500」で潜航する機会はありませんでしたが、実際に母船に乗って運用しているところを見たのは初めてでしたので、色々と面白かったですし、勉強になりました。潜航した研究者によると、自らの目で直接見ると海底にある巣穴や、映像では視認が厳しそうなサイズの生き物、岩陰に隠れている生き物などがたくさん見えて、無人潜水艇のカメラで見るのとは違うということでした。次回はぜひ潜航してみたいものです。

ぶどう狩り

研究室のお手軽イベントとして、日曜日にお隣の松戸市にある加藤農園さんにぶどう狩りに行ってきました。お天気にも恵まれ、研究室メンバーとその家族も含めて総勢17名での賑やかな小旅行でした。人気のシャインマスカットに加えて、オリンピックの年に作出されたオリンピアやブラックオリンピアという珍しい品種もあり、味の違いを楽しみつつ美味しくいただきました。最寄駅の横にボーリング場があったのですが、留学生のほとんどはやったことがないということで、午前中にぶどう狩りを終えてランチを食べた後は、予定外のボーリング大会となり図らずも充実した1日となりました。

 

夏のインターンシップ2022

今年2回目のインターンシップ「新種の微生物を見つけよう!遺伝子で紐解く微生物の種多様性」(8月31日~9月2)を実施しました。マネージメント は、PDの高部さんとLabTechの小林さん、デモは院生の藤原さんと黄さんでした。今回は学部2年から4年生まで4名の学生さんが参加してくれました。

地球上の生物の生息環境としては、上限と下限とも言える環境に住む微生物たちにはどんな種類のものがいるのか?ということで、温泉と流氷という対照的な環境から分離した単離株について、未同定だった20株ほどの16SrRNA遺伝子配列決定と分類群の特定を行いました。そのうち新種判別の基準である既知種との相同性97%以下の株は2株でした。それぞれ、次の研究対象として面白そうな菌株コレクションが新たに加わりました。