11th ASME in 台中

超大型GW明けの週末5/11-13に、台湾の台中市で開催された第11回アジア微生物生態シンポジウム(11th Asian Symposium on Microbial Ecology)に参加してきました。このシンポジウムは、日本微生物生態学会、台湾微生物生態学会、韓国微生物学会が中心となり、それぞれの学会員間の交流を促進するために毎年開催されています。木暮先生が日本微生物生態学会会長を務められ、私たちの研究室で事務局を担当していた10年前に日韓でスタートし、その後台湾を加えて、それぞれの年会開催に合わせて順番に開催してきました。今回は、マレーシア、ベトナム、香港、シンガポールなどからも参加者があり、次回はさらに多くのアジアの国々から参加者が集まることを期待しています。

微生物生態学は、環境と微生物の関わりを探求する学問ですが、アジアにはたくさんの固有の環境や文化があり、そこに新しい発見が生まれる素地があるはずです。新しい技術を求めて欧米の国際学会に参加するだけでなく、ユニークな環境や文化を求めてアジアの国際学会に参加することによって、研究の新たな方向性や予期せぬ展開が生まれるチャンスがあるのではないかと思います。今回の招待講演などでも、漢方薬と腸内細菌の関係、水田の窒素循環やメタン生成、台湾の石灰藻リーフ生態系、日韓の山岳地に生息する線虫多様性など、アジアの環境や文化を対象とした研究が多くありました。

会場となったのは台中市の東海大学です。ミッション系の私立大学で、附属の中学校や高校も併設されており、緑豊かな美しいキャンパスでした。キャンパスの中心部には、素敵な造形の教会があり、学会前の早朝にのぞいたらミサの準備が行われているところでした。また、宿泊したホテルの近くには、市庁舎や芸術劇場、大型百貨店などがあり、その周辺地区は再開発が進められいるようで、高層マンションが林立していて台中市の発展ぶりが伺われました。

Opening ceremony
東海大学キャンパス
東海大学キャンパス
東海大学のキャンパス内にある路思義教堂(The Luce Chapel)
第二市場の食堂
台湾のウユニ塩湖「高美湿地」
台湾高速鉄道(のぞみ台湾バージョン)