淡青丸オホーツク海・日本海航海 KT01-14
(2001年9月)
さあ、次はオホーツク海へチャレンジ! という事で、行ってまいりましたオホーツク海。東京大学海洋研究所の淡青丸KT01-14次航海、前半のプランクトングループから八戸でバトンタッチして、ひたすら北へひた走ります。
納沙布岬を周ると、そこには巨大展望塔が。
こちらは沖に浮かぶ貝殻島の灯台。そのそばに怪しい 船。いきなり、ピカっと光るから攻撃されたのか思いまし たが、写真でも撮ってたのでしょうか???
向こうには水晶島(歯舞諸島)、初めて見る北方領土。
根室湾の長閑な昼下がり、イルカを眺めながら、トロール網の修理。
左は知床半島、右は国後島。
知床半島をまわると、そこはオホーツク海。さっそくドレッジで生物採集です。
右の写真はドレッジの後ろに付ける、小型のソリネット。本郷古生物の山口君の装備、
微小な甲殻類を採集します。
甲板で、泥の中から生物を篩い出します。時には波を被ったりするので、カッパを着て
の作業です。
船室で採れた生物を分類していきます。
水深1300mでのトロールで待望のノロゲンゲが5個体採集されました。
1000mからは、ブンブク(ウニの仲間)の山の中から巨大なカセミミズ(原始的な軟体
動物)が取れました。「これは珍しい」とは東大博物館の佐々木さんの弁。
今回の航海最深の1830mからもノロゲンゲが1個体。貴重なその一匹。
その他の底魚達。ムネダラ1個体、イバラヒゲ1個体、カラフトソコダラ3個体、カナダダラ2個体など。
ベニズワイガニも3個体。
海況が悪くなってきたので、宗谷海峡を通り、日本海に出て、利尻島の周りで生物採集、積丹半島沖で地質調査の後、予定通り小樽に入港(今年2度目)しました。
この後、遺伝子解析によって、オホーツクと日本海の生物の間に遺伝的な違いが有るかどうかを調べる予定です。